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性格分析や自己分析をしてもなぜHSPは救われないのか
HSP、心が繊細な人の多くは自分の心について関心を持っていると思います。
しかし、心理学や性格判断のようなツールを使ってみて「なるほど」とその時は参考になった気がするけれどいざ実践してみたことで「人生が変わった」という人が身近にどれだけいるでしょうか。
正直、私はテレビやメディアでしか見たことがありません。
「まったく効果がない」「それらはウソだ」とは思いませんが人生を劇的に変えるほどの効果はない印象。
だってそれらは内面を上書きするためのテクニックであって技術にすぎないからです。
小手先をいくら磨いたところで自分の心や根底には響かないし結局変わらない。
「自分自身を好きになりたい」「自分の人生を変えたい」と思うのであれば、
本当に知るべきことは性格や内面よりさらに内側の本能に近い部分
ー 人間に備わっている心の『傾向』『偏り』なのです。 ー
心の『傾向』『偏り』とはなんなのか HSPのための自己分析ツール ー欲求の4タイプー
自分の中で理由もわからないけれど「心が震える」、どうやっても抑えきれない「衝動」のようなものはありませんか。
喜び、楽しみ、怒り、悲しみどれでも構いません。
それが心の偏りであり傾向です。あまり好きな表現ではないのですが『魂』と言えばイメージがつきやすいかもしれません。
自分の内面や自分の世界を変えたいのであれば、さらに内側にある心の偏り、自分の魂を知る。
その上で対策を立てなければなりません。
そこで用いるのが「欲求の4タイプ」です。
4タイプ診断テスト | FREEex
https://four-types.appspot.com
なぜ心の偏りが存在するのか
この記事は岡田 斗司夫さんの著書「人生の法則」と「人生の取り扱い説明書」を参考に作成しています。
著書曰く、この4タイプは ” 社会維持のために必要な仕掛け ” なのだと述べています。
次世代へ『文化(社会)』をより正確に継承するためには、
別の誰かへアナウンスすることが必要であり
楽しい雰囲気、最新の流行、古い伝統やなぜそれが必要なのかといった理論判断がバランスよく伝わらなければなりません。
そのために司令型、理想型、注目型、法則型それぞれの特性が必要だったのです。
「ではなぜ文化が必要なのか」などの疑問が残るかとは思いますが、自己分析と内容が離れていってしまうので割愛させてください。
知りたい方は岡田 斗司夫さんの著書を是非。
「欲求の4タイプ」とは ー自己と他者を分析してHSPの人生攻略ー
人間の欲求は大きく分けて
①「注目型(王様タイプ)」
②「司令型(軍人タイプ)」
③「理想型(職人タイプ)」
④「法則型(学者タイプ)」
の4つの傾向があります。これらの特徴や長所・短所を順に解説していきます。
ちなみに①の注目型から紹介するのですが順番にも意味を持たせていて、
好奇心が旺盛だけれど飽きっぽい注目型はトップバッター、
1番目の紹介ではないことに少し「ムッ」としつつもどの程度使えるツールなのか冷静に見定める司令型が2番目、
そもそも法則なんてものをあてにしていない自分を持っている理想型が3番目、
最後まで聞いて自分の中で咀嚼して結論を出す法則型が大トリの4番目
にしています。
注目型・王様タイプ
自分の熱意や「やる気」が何より大事なタイプ。
自分や相手が「楽しいこと」が最優先。「みんなが楽しめること」「楽しい場所」が大好き。
関心事は自分の外に向けられていて、「人から注目されたい」「褒められたい」「頼られたい」欲求が基本的に強いです。
人情もろく世話焼き。外交的で行動が派手。
表現や反応も大きく愛嬌があって自然と周りに仲間が集まってくるお人好し。
現代社会に1番求められている存在かもしれませんね。
苦手なのは「無視をされる」「ないがしろにされる」こと。
人を頼ったり頼られるのが好き(それが愛情表現)。そのため八方美人になって安請け合いしてしまいがちなのが玉に瑕。物事を順序立てたり計画通りに進めるのが弱点です。
周りを楽しませる、面倒見が良くて付き合い上手な長所を活かしつつ自分が疲れてしまわないように環境や居場所をコントロールするのが鍵。
「楽しい」「みんなとの和」が心の偏りとなります。
良くも悪くも周りに影響されやすい。ですがそれが注目型の最大の長所であり特性です。
自分の好奇心に導かれるまま行動した方が力を発揮しやすい。
居心地の良さを基準に仕事を選ぶと上手く折り合いをつけられると思います。
逆に自分自身に確固たる芯を持つ、理路整然とした意志を持とうとすると心との摩擦が起きやすいです。
注目型・王様タイプの関心事は自分の外側にあるのです。
司令型・軍人タイプ
「勝ちたい!」「負けたくない!」が基本的な欲求。
勝負に勝つことが大好きで順位や序列にこだわりを持ちます。
自分の能力を正当に認めてもらうことが1番の喜びでそのために努力を怠らない頑張り屋。
常識人で礼儀正しく合理的で理性的です。
欠点は人より優位に立ちたい気持ちから他者の粗探しをして責めてしまうことや
自他に対して厳しいので周りから怖がられたり冷たい印象を持たれるところ。
関心が外向きのため向上心が空回りして他者の足を引っ張ってしまいがちです。
自分が優位性を保てる環境や居場所を見つけるのが鍵。
任せられた仕事・役割に対してしっかりと責任を持って行動でき約束を違わない長所を武器に
皆んなから信頼され頼られるポジションを確立していくことで力を発揮していきます。
自分が劣っていると感じてしまう場所では上手くいかないことが多いので戦略的撤退をしつつ「自分が勝てる」土俵で勝負を挑んでいきましょう。
司令型・軍人タイプも関心は自分の外側に重きを置くので、
己を磨き上げることよりも周りが評価してくれてかつ勝算が高いものを選んだ方が結果的に自分の心を満たしてくれます。
思想型・職人タイプ
自分の考えている通りに物事をやり遂げることにこだわりをもつタイプ。
結果よりも過程。目的よりも手段を重視します。
世間の流行や定説に流されない確固とした価値観が自分の中に持っている
正義感が強く芯の強い人物。
漫画やドラマの主人公としてよく描かれたりしていますね。
頑固でこだわりが強いためそれが原因で周りから浮いてしまったり、反骨精神が旺盛すぎて権威に対して反発する傾向があり我が儘な部分が弱点。
努力をしても理想像に近づけないことに悲しみや怒りを感じ落ち込むと深みにハマってしまいやすい。
関心は自分の内側にあり世間的な評価や周りを気にしすぎると上手くいかなかったり心が満たされることがない。
「こうあるべきだ」という信念に従って行動し自分の中にある理想像に近づくことが喜び。妥協をせずに自分を理解してくれる世界、理解者を一生かかっても探し求める自由人。
社会生活で周囲に合わせる事は大事なのですが、理想型・職人タイプは自分のこだわりを活かせる場所やポジションを手に入れることが重要。
反骨精神が旺盛な分、同僚や部下に対して面倒見が良い面も持っているので設立して間もない新しい会社といった自分の中に秘めているエネルギーを遺憾なく出せる環境が力を発揮するかもしれません。
法則型・学者タイプ
客観的に物事を見たり理解するのが得意。
仕組みや法則を自分なりに分析して理解するのが面白くて楽しいタイプ。
勝敗で物事の本質を見失わない冷静さを持っていて、考えに自分の価値観や主観を入れず理論的。
感情的になりにくいが、自主性が強く何をするにも理由がわからないと嫌な一面もある。
常に1歩引いたスタンスでやれることしかやらない。興味のある部分だけにしか反応しないので周囲に「よくわからない人」と思われてしまいがち。何をするにも理由が分からないと嫌で動かないので外目の印象から誤解をされやすいのが弱点。
関心は自分の内側を向いていて自分の中で物事の答えを導き出せれば心が満たされる。
注目や司令型のように周りからの賞賛されても心震えず、理想型のような自分の信念を持っている訳ではない。
他者に振り回されず自分の中で仮説を立てたり推測したり発見をする。それを楽しめることが法則型の長所。
冷静に物事を分析して仕事を効率よくこなす。感情的になったとしても冷静で立ち直りが早い特性はデータ分析やルーティンワークが必要とされる職業に強さを発揮はずです。
欲求4タイプを使って自己分析することでHSPは何を得るのか
欲求4タイプは自分や他者をラベリングする、決めつけるツールではありません。
「なぜ自分の心は満たされていないのか」
「なぜ相手の気持ちが上手く分からないのか」
それを理解したり納得をするためのツールです。
注目、司令、理想、法則。この心の偏りを見れば「すべての人が分かり合える」なんてことがいかに無理難題であるかが分かるはずです。
心に芯を持っている人がどんな手段を取っても勝てればいいと思う人の気持ちを心の底からわかる日などこないし、
みんなと嬉しそうな顔で一緒に楽しく過ごすのが好きな人に、1人黙々と自分のペースで考え事をしている人が楽しさを満喫しているなんて思いもよらないのです。
でもそれが当たり前。心には各々の偏りがあるのですから。
我々ができるのは自分を心の欲求に気づいて行動すること、相手の欲求を予測することで受容すること。
それだけで心はずっと気楽になるはずです。
特にHSP気質を持っている人は自分の人生を悩んでしまいがちですから「欲求の4タイプ」を知り自分の心を理解することは大きな手助けになると考えています。
Thoughts
実際、私は「自分の人生になぜ不満や不安が多かったのか」が腑に落ちました。
私は司令型・軍人タイプなのですが、自分の中にある「勝ちににこだわる」「人の優位に立ちたい」という感情をいつも卑しく思っていました。
もっと「みんなと仲良く」なったり「冷静で理路整然とした」人物になりたい。
性格や内面を努力して変えた結果、表面上は取り繕ろうことはできました。
それでも心の中はどうしても満たさないのです。
その理由を「欲求の4タイプ」を知ることで理解できました。
私は自分で自身の心をずっと縛って生きてきた。
どおりで内面を磨いてもちっとも上手く行かない訳です。そこに私が求める答えなんてなかったのですから。
今ではだいぶ心が軽くなりました。自分の卑しさも責めることはありません。
35歳になってやっと私は自分の心と手を取り合って生きていけるようになりました。
自己分析ツール欲求の4タイプ応用編〜HSPのための他者分析〜
自分自身の心にある欲求、偏りを知るだけでも十分に生きるのが楽になれますが、
他者の心にある欲求、偏りも同時に分析し見当をつけられるようになると
人付き合いで悩むことが少なくなっていきます。
「この人は〇〇タイプだから、きっとこんな行動を取るのだろう」と
型にハメてしまう事で「どうしてなんだろう」と悩む隙を自分に与えません。
相手はそもそも生き方、スタイルが別物。心からは理解することはない。
「わからないのは仕方がない」と理由付けることで心を安定させます。
対人関係に敏感で不安になりやすいHSPにとって他者分析で
相手の人物像を予測するのは心に余裕を持たすために大切です。
他者分析① 注目型、王様タイプとの付き合い方、対処法
注目、王様タイプの特徴は、
・人間関係の基本が「頼り頼られる」
・人の喜ぶ姿が好きで太っ腹。頼り甲斐がある
・頼られると嫌と言えない
「楽しい」が好きな注目、王様タイプに批判的な物言いはNG。
結果が出なくても、「頑張ったね」「惜しかったね」と励ましてあげる。
争いを好まず皆んなが仲良しで自分もその輪に入っていれば満足できる。
愛想が良く気前も良いので付き合いやすいので問題なんて起きなさそうに見えますが、
気前が良い反面、頼まれごとを安請け合いしがち。
しかも現実やスケジュールの読みが甘いので
問題が大問題になってから周囲に助けを求めてきてしまうことがある(本人に悪気はない)。
注目、王様タイプをフォローする場合には、
彼らが苦手とする
・物事の優先順位を決めてリストアップ
・問題解決に掛かる日数を算出
のようなスケジューリング面をカバーしてあげると問題を解決に導きやすくなります。
又、困った顔をしつつ助けてあげるのも重要!
相手の困った様子を見て注目、王様タイプは「申し訳ないことをしてしまった」と反省してくれます。
他者分析② 司令、軍人タイプとの付き合い方、対処法
司令、軍人タイプの特徴は、
・勝負事で人一倍勝つのが好き。負けるのが嫌い
・秩序や約束を守る
・上下関係に厳しい
序列や規則に忠実。動物で言うと犬のようなイメージですね。
誰かに「勝つこと」が好きなので自身の実力で掴んだ実績を誉めてあげると喜びます。
借りた恩は必ず返す反面、不義理に対して厳しく曖昧にされることを嫌います。
感謝の言葉やお礼の品を示すと効果的。
司令、軍人タイプに改善や修正を望む場合には
「私はあなたよりこの件に関して知識を持っています」
と強気に具体的に主張するのが大事。
実力や上下関係に敏感なので、
「他者が自分より知識が豊富である」とわかれば意見を受け入れ従います。
他者分析③ 理想、職人タイプとの付き合い方、対処法
理想、職人タイプの特徴は、
・師弟関係が大事
・自分の頭の中に理想のビジョンや型がありこだわりが強い
・意見をグイグイ押し付けてくるタイプの人間が苦手
師弟のような関係性を好みます。考え方を共感したり真似をしてあげるのが大切。
自分の信念に芯が通っていて周りに流されにくい。
又、仲間と認めた相手に対しては面倒見がとても良いです。
頑固な面があり反骨精神が旺盛なので他者と対立しやすく自分の意見を曲げない傾向があります。
理想、職人タイプの考えや行動を軌道修正したい場合は、
まず理想、職人タイプの考えに共感して好感度を上げていく。そして「こういう事ですか?」と確認を都度しながら自分が修正したい意見を織り交ぜていきます。
理想、職人タイプの面倒見が良い面を引き出しつつ確認、対話を重ねることで
「なかなか見どころのある弟子がこう言っているしやってみようかな」
と思わせていくのがポイント。
他者分析④ 法則、学者タイプとの付き合い方、対処法
法則、学者タイプの特徴は、
・自分が決めたことに対して意志が強く長続きしやすい
・好意を持つのに時間が掛かる。又、自分が興味のあるものにかあまり反応しない
・客観視できるので落ち込んでも立ち直りが早いがハングリー精神が薄い
自分の内側に好奇心を持ち合わせていて、物事を自分なりに解釈して理論付けるのが好き。
得意な分野で意見を求められることに喜びを見出します。
冷静に物事を俯瞰して上手く対処できる反面、人の感情にあまり重きを置かない。
なので法則、学者タイプの人に何かを協力して欲しい場合には、
具体的に要件を伝えることが必須です。
「何が大切」で「それはどのくらい重要」なのか
できる限り詳細に伝えます。
そして「満足行く結果になるかはあなたに頼みました」という感触を
法則、学者タイプの人に持ってもらうことで
人間味のある解決策を提示してくれます。
この記事を読んでくださった方々にも是非この体験をしていただけたらなと思い執筆させていただきました。
本日も記事を読んでくださりありがとうございました!
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