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HSPが「仕事ができない」と感じる理由 BEST3
・環境の変化に弱い
・他者の感情に気持ちを引っ張られてしまう
・責任、プレッシャーに弱い
HSP気質の方のブログや体験談を拝見していると上記の理由で働くのが大変と感じている人が大多数です。
環境の変化に弱いため不特定多数の人と関わらなくてはならない接客業
五感が敏感すぎて仕事以外の刺激で疲弊してしまう大人数の職場
責任感の強さが逆に自身を追い詰めてしまう体育会系やノルマが課せらるような圧力が強い企業
これらの仕事はHSP気質の長所を活かしにくく向いてないことが多いです。
しかし世の中に存在する職業にはだいたいどれかに当てはまってしまう。
だからこそHSP気質の方は自分自身に対して「仕事ができない」と感じてしまうのです。
HSPが「仕事ができない」と感じにくい職場
・派遣・契約社員
・フリーランス
・介護職
派遣・契約社員
SNSやブログで調べてみるとオススメしている人が圧倒的に多いです。 担う仕事が限定される、正社員よりもプレッシャーがかかりにくい、転職しやすい点が HSP気質にとって利点ですね。
フリーランス
個人事業主なので社内の人間関係から解放されるのが最大のメリット。 ライティングや動画編集、デザインといった特化した才能を持っている人の選択肢ですね。 とはいえ自分で営業をしたり依頼主さんと交渉をしなければならないようで 意外に対人のコニュニケーションが多く求められる働き方です。
介護職
「正社員がいい」「大勢の人とは関わりたくない」「プレッシャーが少ないところがいい」 そんな悩みを解決してくれるのが介護職。 雇用も安定しているし気配り上手なHSPさんにとって長所を活かしやすい仕事でもあります。 「通勤が楽」「残業少ない」「人間関係が限られる」といった利点があるので 現実的にかなり働きやすい環境だと個人的には感じています。
HSP気質さといもの社会生活体験談
小学校の頃にクラスメイトに嫌がらせを受けて以来、自分を押し殺すようにひっそりと10代を生きてきました。
自分のことも社会も大嫌いだった20代。この世のあらゆるものが「敵」くらいに思っていました。
そして新卒で働いた企業をメンタルを崩してうつ状態にり退職。
「自分にできる仕事なんてもうない」 人生を諦めてしまいたいと思えるくらいにはドン底の経験をしました。
それでも世間から見放されるのが怖いから社会の端になんとかしがみついて ポンコツなりに細々と人生を過ごしていました。
なにか特別な転機があったわけではない。今も昔もポンコツのまま。
それでも今では正社員として働いて、結婚もして、男の子2人の子宝にも恵まれて ありがたい日々を過ごせるようになっています。
突破口を自ら掴んだ訳ではなく 自分を変える努力もしていない 周りの環境や巡り合わせだけでも日々は好転ていくという話。
「仕事ができない」と自他に罵られ回転寿司で働いていた頃
社会人1年目。回転寿司チェーンの企業に就職しました。
そこで2年くらい働き続けましたがメンタルを病んで休職しそのまま退職することになりました。
「仕事とは辛いもの。石の上にも3年という言葉があるように耐え忍んで自分を成長させていくものだ」
「仕事は辛くて当たり前。頑張って耐えればきっといつか報われる日が来る」 当時の私にはそんな固定観念を持っていて自分にそう言い聞かせ続けていました。
自分の心を押し殺し続けたその先は
仕事を始めてから1年半が経ちました。 しかし、働くことが辛すぎて仕事以外の時間はほぼ布団の寝込んでいました。
「この辛い状況をなんとかしたい」 心を治せばなんとかなるんじゃないかと藁にもすがる思いで心療内科へ通院することにします。
でも病院でいくら向精神薬を処方されても辛い日々が変わることはありませんでした。
ちょうどその時期に上司が変わるという節目があったのですが、 私と絶望的に相性が悪くその人が店舗にくる度に怒鳴られ高圧的な指導を受けました。
仕事を始めて2年。 仕事中なのに頭はいつもぼーっとしていて集中できない。 休みの日は何故だか焦燥感があって気が休まらずに辛い。 生きているのしんどい。 こんな状態になっていました。
自ら命を絶たなかったのは単純に自殺するための行動力と気力がなかったからでした。
程なくして心療内科の先生に休職のための診断書を書いてもらい休職が決定します。
もう自分の人生は終わった。
きっともう二度と社会に戻ることはできない。
惨めな終わりを迎えるんだろう。
そんな考えが常に頭の中を巡っていました。
実家に戻って
一人暮らしていたアパートから実家へ帰った日のことは今でも覚えています。 まだアパートを完全に引き払う前で冷蔵庫の中に精神薬を忘れてきてしまったんですね。
薬を飲まずに寝ようとしてもまったく眠れない。 寝付けずに翌日、始発の電車に乗って急いで薬を取りに行きました。 約2年間の社会人生活で精神はすっかりボロボロになってしまいました。
それでも体を休ませて療養するというはメンタルを崩した人間には効果的で、 ゆっくりした暮らしは少しづつ生きる力を回復させてくれます。
体が段々と軽くなり頭も考えることができるようになってきました。
ただ考えは後ろ向きのままで、
「この先どうやって生きていこう。社会に戻ってもまたすぐに挫折してしまうに違いない」
いつも未来に恐怖し不安ばかり考えていました。
休職明け。会社の人事担当者と話し合い退職が決定します。
社会人3年目。はれて私は無職となります。
心ここに在らずも居心地悪くて再起を図る
退職から2、3ヶ月自堕落な暮らしをしていましたが 段々とニート生活が辛くなってきます。 親は何も言わずに見守ってくれましたが、空気は気まずくなっていくもので。。。
そんな自意識過剰なプレッシャーに耐えられず私はハローワークで職を探し始めることになります。
あまり人と関わらないでよく実家に近いところ。 そんな理由で個人経営の介護系配食サービスの会社にアルバイト面接へ行き、 めでたく採用してもらえます。
ひたすらに容器を洗う作業。機械のようにもくもくと動いていました。
しかし、アルバイトとはいえ働いていると体力は消耗するし精神的に疲労もします。 仕事の日は何が嫌な訳ではないけれどいつも憂うつでした。
そんな調子なので 「週に数日の短時間でこんなに疲れてしまうんじゃ正社員なんて夢のまた夢だな」 と自分に対して落ち込む日々。
自信がなさすぎてバイトを逃げるように辞める
バイト生活数ヶ月、何故だか色々と仕事を頼まれるようになります。
ただただ真面目な勤務態度をオーナーさんが気に入ってくれたようで、 電話番・配食手伝い・訪問介護のヘルパーなどなど仕事を多岐に任せられるようになります。
半年くらいして『正社員にならないか』とオーナーさんに言っていただけましたが、 「こんなマルチタスクが求められる職場を自分が社員として出来るはずがない」 そう思ってお断りをしてしまいました。
「せっかく評価してもらったけれど正社員になったらきっとボロが出てしまう。短時間のアルバイトだから上手く行っているだけだ。失望されて恥をかきたくない」
新社会人でも失敗、10代でも成功体験のなさが仇となり 自分に自信が持てずに失敗を過度に恐れるようになっていました。
結局居づらくなってアルバイトを間もなくして辞め、
またもやハロワで職探し生活に出戻りとなってしまいます。
介護職と巡り会う
特に興味があった訳ではないけれど高校時代に単位欲しさで資格取得したホームヘルパー2級を持っていたので介護施設の面接を受けることにしました。
運よく採用してもらいデイケアのパートとして採用され働くこととなります。
入職当初は周りの同僚のように仕事ができず落ち込んでばかりいました。
新人なのだから仕事ができなくても仕方のないことだろうに気持ちはいつも後ろ向きで 何をするにも失敗してしまわないかと不安でびくびくいました。
仕事終わりの夜はいつも布団の中で泣きながら「なんて自分はダメなのだろう」と日記を綴っていました。
最高の環境
それでも私は介護の仕事を続けていました。
要因は周囲の人々、環境のおかげ。
特に直属の上司は本当に気配りができて優しくて 怒ったりは決してせず穏やかに改善を促してくれる方でした。
利用者さんや同僚も暖かく私を見守ってくれました。
そんな環境に私は安心感を得られて心が穏やかに過ごせようになっていきました。
自分が特別な努力をしてきた訳でも実力がついた訳でもなく 良い環境に入ることで社会の一員として生きることができるようになれたのです。
勤続すること4年間。 少しずつ自分も成長して介護福祉士の資格を取得することができました。 数年前までボロボロだったメンタルも安定して自信も持てるようになりました。
20年以上失敗し続けたからこそ思うこと
人生の半分以上「辛い」「苦しい」と思いながら生きていました。
それでも今はそれなりに楽しくて充実した日々を過ごせています。
「苦しい」から「楽しい」に切り替わったきっかけは周りの環境でした。
保育園の頃も、小学校の頃も、中学や高校、社会人になりたての頃も何故か雰囲気に馴染めなくてずっと周りに遠慮をして息を潜めるように過ごしていました。
嫌と感じるなら「逃げる」。
その選択肢が取れていたらもう少し早く人生を楽しめるようになっていたかもしれません。
自分が居心地が良いと思える環境を見つけるまで逃げて逃げて逃げ続ける。
社会とのつながりを切らさない努力だけは必要になりますが、 自分を無理に変えなくても、生きていくために一生頑張り続けなくても人生は好転する可能性はあるのだと私は身をもって体験しました。
多くの時間を苦痛と共に生きていまいたが、 環境が変わったというだけで今ではもう過去の話になっているのです。
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