HSPの不安や緊張を解消する方法がわかります!

介護職の基礎知識ノート -辛い気持ちを吹き飛ばすTips-

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未知なものへの不安や緊張は自分が思っている以上に心を疲弊させてしまうもの。

自分自身を守るために「どんな仕事をするのか」をイメージするのはとても大事です。

介護職にはこんな仕事がある」を想定、知っておくことで不要なストレス、辛い思いをガンガン下げていきましょう!

この記事では介護職として「働くときに知っておきたい知識」を紹介していきます。

介護職に興味のある方や実際に働いているけどわからないことがわからないよ!という方に是非見ていただきたい。

現役の介護福祉士であるさといもが新人時代から書き溜めたメモやノートから抽出した知識なので参考になると思います!

 

介護士の仕事内容を知りたい方向けの記事はこちら

 

『介護施設での具体的な仕事内容』ー現役介護福祉士さといもが解説!ー

指導で見落とされがちな介護職の基礎知識

寝かせ(臥床)方法

人は高齢になると体や内臓の機能が衰えていきます。

介護が必要な方は高齢者である場合が多く、

食後すぐに寝てしまうと食べ物が逆流して嘔吐してしまう可能性があるのです。

なのである程度食休めしてから臥床するのが基本です。

目安は食後30分後以降。

それくらい経ってから横になることで嘔吐の可能性は低くなります。

又、右側に向けて寝た方が食べたものの消化を促すことができます。

ただし注意点もあります。

逆流性食道炎の方は右側臥位にすると嘔吐する危険度が増します。

なので枕の位置を高く設定する、もしくは左側臥位にして寝かせ対応します。

「嚥下を確認する」とは?

食べ物を飲み込めているかを確認することです。

「口を開いた時に溜め込んでいないか(食残)」「咀嚼せず丸呑みしてはいないか(窒息)」「むせ込みはないか(誤嚥)」を意識しつつ食事介助を行っていきます。

食事介助で異常が見られた場合は先輩の職員や看護師に報告して、利用者さんに無理はさせずに「食べるのを中断する」、「下膳をする」等の対応を取っていきます。

他の場合も同様ですが利用者さんに特変が見られた際はすぐに「報連相」を意識するのが大切です。

又、嚥下の確認を行う目的は窒息だけではなく誤嚥のリスクを減らすためでもあります。

高齢者は飲み込みがスムーズに行えず誤嚥をしてしまうことがあり、その結果「誤嚥性肺炎」になって高熱が出るケースもあります。利用者さんに不要な辛い思いをさせないためにも嚥下の確認は大事です。

飲み物にトロミをつけるには…

飲み物をコップに注いでからトロミの粉を入れてかき混ぜていきます

入れた瞬間にかき混ぜないとダマができてしまうトロミ剤もあるのでマドラーがあると便利です。なければお箸かスプーンでお茶を高速で回して混ぜていきます。

トロミがしっかりつくまでには2〜3分くらい時間を要します

トロミ剤は継ぎ足すとダマができやすくトロミもつきすぎてしまうので1回で規定量のトロミ剤を入れるよう心掛けます。

又、コーヒーやメイバランスなどはトロミ剤を入れた直後ではトロミがつき辛く「足りないのかな?」と不安になってしまいますが、時間が経つにつれてトロミがついてきますので継ぎ足してしまわぬよう注意です!

利用者さんの「血圧が低い」「足のむくみが強い」の解消法

座っている時、横になっている時に下肢を高くします。

座っている際は台座を設置して両足をそこへのせてもらいます。

横になってもらった場合はベッドであれば下肢部の高さを上に調節。

畳の上などであればクッション等で足の高く保てるよう調整します。

先輩の職員に「足けっこうむくんできているから臥床時に下肢ギャッチアップしてあげて」なんて言われます。「足を高くして寝てもらってね」という意味です。

下肢をあげる理由は血液が循環しやすくなるためです。

人間の歩く動作は筋肉のポンプ作用を利用して血液を全身に循環させていたりします。

しかし高齢者は長い時間同じ姿勢で座っていることが多いため血流が滞ってしまい足がむくみやすいのです。

パラスオキシメーターとは?

血中の酸素濃度を測る機械。

利用者さんの呼吸が息苦しそうな様子だったり、嘔吐をした後に食べ物が気道を塞いではいないかを調べる時などに計測をします。

SPO2 95〜100%が一般的な正常値

看護師や先輩の介護士に「サチュレーションは今いくつですか?」みたいな感じで聞かれます。

SPO2が95%以上であれば問題ありませんが、

90~94%の場合は要観察です。

80%台はかなり異常な数値であるため酸素マスク(O2)を使用するケースもあります

そして、O2を使用してもSPO2が90%にとどかない場合は、病院へ搬送する可能性がかなり高くなります。

ですがあくまで目安です。

終末期の方は普段からSPO2が90台前半はなんてこともあり得ます。

又、高齢者は手指が冷たくなりやすいのでSPO2が手指で測定し辛いことがあります。

対策としては「足の指で測定してみる」「温かいタオルなどで1度手を保温する」「手の甲、指をさする」といった手段が有効です。

テステープとは?

尿検査をするもので利用者が熱発した時や排尿の色がおかしい時に使用するスティック状の紙です。

それを尿に付着させることで色が変化していきます。リトマス紙みたいなイメージ。

使用目的は尿路感染症であるのか、腎機能に異常があるのかを主に確認します。

判定は「-、±、+、2+、3+」のようにプラスが大きくなるにつれて症状が重くなります。

プラスの値が大きいと、

白血球・・・腎臓や膀胱などに炎症している可能性あり。

タンパク質・・・腎臓病の疑いあり。

潜血・・・腎臓や膀胱などから出血している可能性があり。

比重・・・腎機能が低下している場合数値が高くなる。※比重は1.015、1.020…のような数字表記をします。

腎臓は尿を作る器官であるため機能が低下すると吸収、排出ができなくなり体内環境が保つのが困難になってします。

腎不全が悪化すると透析治療が必要になる場合もあります。

利用者さんが熱発した時などに看護師さんから「次の排泄でテステープお願いします」的な感じで依頼をされることがよくあります。

クーリングとは?

熱発した際に氷枕などで頸部(首の後ろ)・腋下・ソ径部を冷やします。

なぜその箇所に当てるかというとそれらの部位には太い血管が通っているので下熱の効率が良くなるからです。

※両腋下を同時にクーリングすると体温が正常に測れなくなってしまうので注意です!

「脈は実測でお願いします」と言われたら…

頻脈、不整脈がある場合、利用者さんの脈を血圧計やパラスオキシメーターで測定しても正常な数値が出てきません。

なので相手の手首に指を当て脈拍数を数えます。

脈が取れない時は反対側の手、首の付け根(両サイド)あたりを探して取れやすい箇所で計測します。

1分間の脈拍数を調べます。

ちなみに時短の豆知識として、「20秒での脈拍数×3」「30秒での脈拍数×2」でもほぼ正確な脈拍数になります。

特に不整脈は脈を追い辛いのでタイマーを使って測定した方が無難です。

 下血とは…?

おしりから血が出ることの総称。

排便を確認した際に鮮血が付着していた場合、肛門部から出血しているの可能性が高いです。軟膏などを塗り様子観察していきます。緊急性はあまりない場合が多いです。

赤黒い便の場合は、腸が出血している可能性もあるので受診の検討を含めた要観察となります。

※鉄剤を飲んでいる方も便は黒くなります。その場合は薬の影響なので問題ありません。

 嘔吐の処理方法

食後や臥床時に利用者さんが嘔吐しているケースはままあります。

まずは利用者さんの状態を確認。

窒息している可能性もあるので口の中に食べ物が残っていないか目視して何か含んでいた場合には口腔ガーゼなどでかき出します。

再び嘔吐ある可能性あるためガーグルベースン等を用意します。

看護師へ報告と共に利用者さんの清拭や衣類の交換、バイタルの測定を行います。

SPO2が低い場合は喉に残渣が詰まっている可能性があるので吸引が必要になるケースもあります。

ノロウイルスといった感染症のリスクあるため嘔吐処理に関わる人数は最小に、ビニール手袋の使用は必須となります。

利用者ではなく嘔吐物を処理する時は外側から中心へ沿って行います。

次亜塩素酸と使い捨てにできる新聞紙などで清掃していき二重にした袋の中へ汚れ物を入れて破棄します。

(私が勤める施設では感染リスクのある廃棄物は袋に「K」と書いて全職員が周知できるようにしています。)

注意点として処理をするまで窓を開は開けてはいけません。

ノロウイルスは空気感染もしますので風で飛散してしまうので二次感染を防ぎます。

処理した後に換気をしていきます

汚染した衣類は袋などで密閉しハイターにしばらくつけておきます。※色落ちしてしまうので水とハイターを混ぜてから衣類をつける方が好ましいです。又、次亜塩素酸でも消毒は可能です。

ハルンバックって何? どう扱うの?

ハルンバックは膀胱に溜まった尿を体外へ排出するための医療器具です。

自尿が出ない方、臀部が剥離(おしりにケガ)しているのに尿汚染でなかなか傷が治らない方に使用します。

排出された尿は「採尿バック」に溜まるので定期的に確認し、尿瓶を用いたりパットなどに吸収させて破棄します。(破棄の前に何g排尿があったかを記録するのが一般的です。)

尿を破棄した後、採尿バック内には少し空気が入っている状態にしておくのがポイントです。それを怠るとバック内が真空になって「尿が溜まらない」「尿漏れ」「逆流」といった不具合が出てきます。

又、尿破棄の際、他の職員から「ミルキングしといてね」なんて言われます。

『ミルキング』とは、チューブを手で揉んだり、軽く振ったりして排尿バックに尿を流します。

尿に膿などが混じってチューブが詰まってしまう場合があるのでその予防が目的です。

点滴は何を見ればいいの…?

口から水分や抗生剤を摂れない時に点滴が用いられます。

なので「滴下していない(点滴がポタポタ落ちていない)」ということは必要な水分や薬が体に行き渡っていない可能性があるという認識が必要です。

滴下していない原因に「腕や足の関節が曲がりすぎている」、「クッションなどで手足が圧迫されている」などの理由が挙げられます。

点滴が落ちていない時は体位を変えてみて滴下するかを確認します。

それでも滴下しない場合は看護師へ報告。又、針が血管から外れ漏れていることもあるのでその際も看護師へその旨を伝えます。

 

 介護職が知識として覚えておきたい薬と効能、使われる場面

塗り薬

アズノール

抗炎症作用があり傷が治るのを助ける働きを持ち、湿疹・やけど・皮膚のただれに使用します。

介護現場で最も使われる塗り薬の一つ。

加齢によって高齢者の皮膚はとても弱く脆いです。さらに長時間座った姿勢でいることが多いのでお尻に赤み(発赤)が出ることが多々あります。

「ケガはしていないけどただれてきている。悪化しそうだな」という時に塗布します。

子供から大人まで使える皮膚トラブルの万能薬。

注意点は、湿潤の効果もあるため浸出液がでている傷には適していません。又、ごく稀にアズノールが体質に合わない方もいます。

プロペト(ワセリン)

皮膚に適度な水分を保持させ乾燥や刺激から皮膚を守り湿疹などの発生を防ぐ効果があります。

保湿剤です。肌を保湿するためのお薬ですがプロペト自体に保湿効果がある訳ではありません外からくる刺激を薬で覆い守ることを目的に使用します。

ちなみにワセリンの方が安価で、プロペトの方が純度が高く上質です。

ヒルドイド

皮膚の保湿作用があり乾燥症状を軽くします。

高齢者の皮膚は乾燥しやすいので入浴後など保湿目的で塗布します。

保湿に優れていて顔や体のどこでも塗れますが体質が合わない方も稀にいます。

似た効果、性質を持つビーソフテンという薬もあります。

ゲンタシン

細菌の増殖を防ぎ皮膚感染症の治療に使用します。

切り傷、ちょっと皮がめくれてしまった時に塗布します。

「掻き壊して肌に出血がある」「爪を切っているときに出血してしまった」時などの場合に使われます。

ビホナゾール

「ラミシール」と同じく白癬菌やカンジダなどの感染による症状を改善させる薬です。

入浴後、利用者さんの趾間(足の指の間)に塗っていきます。

水虫予防としても使われます。たっぷりではなく、薄く塗るだけで効果を発揮します。

デルモゾール

皮膚の炎症や感染症を緩和します。

湿疹、外傷や虫刺されに効果がありステロイドが含まれている薬です。

乾燥とは異なる湿疹、虫刺され様の患部に使用しますが、頻度はそこまで高くないです。

・認知症、精神薬

アリセプト(ドネペジル)

アルツハイマー型、レビー小体型認知症における認知症状の進行を遅れさせる薬です。

認知症が既往になっている方は内服していることが多い薬です。

ただ認知症薬は使用しても認知症そのものを治すことはできない、進行をゆるやかにする効果のみです

現在の日本には「認知症が治る薬」はありません。

リスパダール(リスペリドン)

気持ちの高ぶりや不安感をしずめる薬。

急に大声や暴れたり興奮状態になってしまう方が内服します。

摂取してから大体30分程で効果が現れます。

調整の難しい薬であり過鎮静、排尿困難になる場合があるので、

定時薬以外、頓用などでリスパダールを内服した場合は記録を残します。

抑肝散

漢方薬で、怒りっぽい・興奮しやすい・イライラするといった症状に用いられます。

攻撃的な認知症の周辺症状が見られるような方に処方されます。

精神薬というよりも漢方薬なので強力ではない分、副作用も小さいです。

マイスリー(ゾルピデム)

脳の神経をしずめる作用があり不安や緊張感をほぐしリラックスさせ自然に近い眠りを促す効果があります。

私も内服していたことのある睡眠薬ですが、30分もしないうちにいつの間にか寝てしまうくらいの効果です。

アモバン

脳の神経をしずめる作用があり、不安や緊張感をほぐしリラックスさせ自然に近い眠りを促す効果があります。

マイスリーと同じような効果ですが、看護師さんいわく「マイスリーは苦い」らしいです。

 

精神薬はコントロールが難しく、まったく効果がなかったり日中もドロージー(傾眠)になってしまうことがあるため事故が起こりやすいです。

介護職であれば精神薬を内服している方のカルテは特に詳しく読むことを推奨します。

便秘薬

マグミット

便の水分バランスなどを改善させ排便を促す薬です。

高齢者は胃腸の機能が衰えて便が出辛い方も多く排便コントロールを行うため内服します。

同じような作用の薬に「カマ」などがあります。

ラキソベロン

大腸を刺激し腸の運動を活発にして排便を促します。

下剤ですね。健康な成人であれば2滴飲むくらいでもトイレの住人となってしまうくらい強力な薬です。

レシカルボン

直腸の中で徐々に炭酸ガスを発生し、ぜん亢進させ生理的な排便作用を促がす薬です。

便秘の方に挿行する座薬。

早い方は数分で便意をもよおしますが薬が腸内に行き渡るにはおよそ30分かかります。

すぐにトイレへ連れて行ってしまうとレシカルだけ排出されてしまう可能性があるので、利用者さんには辛い思いをさせてしまいますが数十分間トイレを我慢していただくことになります。

又、レシカルは便ショック(排便前後に血圧が低下し体調不良や意識消失)の可能性あるため看護師指示のもと行います。摘便も医療行為になりますので介護職は行えません。

点滴

ソルデム3A

水分や電解質を含む輸液剤を補給することで体液のバランスを整え病体態の治癒効果を高めます。

食べ物や水分を口から摂取できない、脱水症状がある際に用いられます。高齢者だと500mlを1日1本使用するのが標準です。

ピペラシリン

抗生剤。泌尿器感染症などに使用され、細菌の細胞壁の合成を阻害する抗菌作用がります。

高齢者は腎機能が低下しやすく尿路感染症を起こしやすいので高熱が出た際に用います。

菌に耐性がついてしまうため抗生剤の使用期間は基本的に数日のみになります。

その他

ケフポリン

効果は点滴のピペラシリンと同様です。経口から摂取できる方はこちらを使用します。

ワーファリン

血液を固まり辛くし、血栓ができるのを防ぐ効果があります。

血液をサラサラにする薬なので内服しているとちょっとの切り傷でも大量出血することがあります。

内出血の場合、血が止まらないという可能性もあるので要経過観察となります。

フロセミド

利尿作用があり浮腫を改善する薬です。

高齢者は車いす生活などで足を動かす機会が減少するため浮腫みやすいです。

臥床時間を設け下肢を上げ血液の循環を促していきますが、改善見られない・明らかに浮腫がひどい時はフロセミドを内服します。

フランドルテープ

全身の血管の抵抗を減らして心臓の負担を軽くします。

血圧が高いと血管に強い圧力がかかり動脈硬化を引き起こし脳卒中などの合併症につながるリスクがあります。血圧の値がもともと高めで「上が180以上になっている」といった時に使用します。

あとは病院などから入所してくる方で臀部に褥瘡がある方には「プロスタンディン」「アクトシン」「フィブラストスプレー」使用したり、足に潰瘍があり浸出液が出ている場合に「イソジンシュガー」を治療のため用いたりします。皮膚形成が上手くいかなければ「ゲーベン」等々…。まぁこれらは稀なケースなので覚えなくても問題はないかなと思います。

※番外編 辛い思いをする前に! 介護施設の天敵「疥癬」の基礎知識

疥癬」という病気を皆さんはご存知でしょうか。ヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生することで生じる皮膚感染症です。感染力が強く、痒みも出るため人施設の天敵です。かく言う私も疥癬の被害に遭いました。

きっかけはある男性の利用者さんがしきりに体をモゾモゾさせたり腕を掻いていたのが始まり。

「なんだろう虫刺され?」利用者さんの背中や腕に掻き壊しが出来ていました。

「デルモゾールを塗って様子を見ましょう」と看護師の判断が下されたため数日様子を見ることになります。

数日後、他の男性の利用者さんにも次々虫刺されのような跡が出現するようになりました。全員薬を塗っているのに良くなる気配がない。

痒みが出ている利用者さんは皮膚科へ受診することとなり、結果ヒゼンダニが見つかって「疥癬」の診断が下されました。

この疥癬は感染力が強く大半の男性利用者(入浴日が一緒)、私を含む職員数人が感染しました。

そのため半年くらい他のフロアーと隔離されることになりました。本当に恐ろしい感染症です。

疥癬の症状は皮膚の湿疹と強い痒み。特に夜は痒みが出やすいです。

予防法は徹底した手洗い。指の間、前腕まで石鹸で綺麗に洗うのが一番だと皮膚科の先生に教わりました。

使う薬は、ストロメクトールかスミスリンローションを使ってヒゼンダニを駆除し、オイラックス(市販のものはNG!)を塗り駆除と痒みを緩和させます。

そしてなにより要注意なのがデルモゾールのようなステロイドが入った薬はヒゼンダニの餌になってしまうので被害が大きくなってしまいます!

とは言え、見た目ではただの虫刺されなのか疥癬なのかわからない(医者が診察しても見落とす可能性がある)ので薬を塗ってもよくならないのか経過観察をしてみないと判断できません。皆さんも集団生活の場ではご注意を!

 

薬の名前や効能を覚えておくと仕事でより具体的に看護師に質問ができたり、同僚と相談できるようになります。主体的に動けるようになり仕事が楽しくなっていきます。

そして、日常生活でも「今この症状が出ているからこの薬を使ったほうが良いんじゃないか」、自分の受診時には「こんな症状が出ています」と先生へより詳細に自身の症状を伝えられるようになり便利ですよ。

介護職のための「入所マニュアル」

介護施設で働いていると不定期に利用者様が新規入所します。

やることが多く抜け漏れミスをしやすいので『入所確認事項』を活用して作業漏れがないようにしています。

施設ごとによって確認項目は異なるとは思いますが共通の部分は多いかと思います。

参考になると思うので是非活用してください!

入所確認事項

新規の利用者様が入所される前に状況提供書・看護サマリーに目を通しADLを確認

※ADLは実際と事前の情報とが全く違うことはよくあるので参考程度に想定しておきます。

 

◎介護職が周知しておきたい情報

既往(認知症、骨折、脳梗塞など)

排泄(リハパン使用orオムツ使用、トイレ誘導orベッド上排泄介助など)

食事(食形態、水分トロミ、禁食など)

義歯の有無(総入れ歯or部分義歯、上義歯のみor下義歯のみ使用など)

移動(独歩or歩行器や杖使用、見守り対応or介助必要、普通型車いすorリクライニング車いすなど)

麻痺や拘縮の有無

問題行動(徘徊、暴力行為、ろう便など)

洗濯(施設洗濯or家族洗濯)

おそらくどの施設も同じ感じだとは思いますが上記のような内容をADL表に書き込んでいきます。

ご家族に伝達・確認事項

◎リスク説明

・集団生活の場であるため昼夜共にマンツーマン対応は困難であり転倒や転落の危険性がある。

・危険防止のため、座面センサーやベッドセンサー使用の可能性がある。

・体調不良、不穏や不眠時に居室ではなく職員近位見守れる場所にベッド出し行い対応する場合がある。

・持参衣類、持ち物の確認(上着◯枚、肌着△枚、ズボン◇枚など)

・サイン必要書類の記入(リハビリ計画書、衣類確認表、理美容申込表)

・持参薬の確認

・ご家族からの疑問、質問

入所の際は基本的にご家族もいらっしゃるので上記のような内容を説明していきます。

衣類の枚数も家族と一緒に確認した方が間違いないかと思います。

入所作業

・名前が記載されたテプラの貼り付け

場所 居室入り口  ベッド  チェスト  歯ブラシ+歯ブラシボード

カルテ+カーデックス  入浴名札  利用者名簿ボード

・持参物をチェストに収納

・利用者さまの入所時体重を測定

・体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度の測定

・ボディチェック(皮膚状態、皮下出血や剥離の有無を確認)

・PC入力作業(排泄表、食事摂取表、バイタルチェック表)

・看介護記録の記入

・申し送り

新規の利用者様をフロアーにお連れしたら上記の作業を行っていきます。

コピペなどしてご自身の施設用にアレンジしていただけたら。

辛い気持ちを予防する -介護拒否に対する声掛け-

介護職として働いていると利用者さんの介護拒否は避けて通れない問題です。

相手のためを思っての行動が否定されるのはなかなか精神的に辛いもの。。。

介護現場で誰に対しても効果的な拒否をされない声かけを紹介していきます。

トイレ拒否がある利用者さんの誘導

「〇〇さん、もうすぐ夕食になるからこっちに来てもらっていいですか?」

歩行できる利用者さんの場合は、まず立ってもらうことが重要です

「食事の前にトイレだけすませちゃって下さい」

トイレに何故行くのか理由を伝えつつ、無理強いはせずに利用者さん自らトイレに向かうよう誘導するのがポイント

トイレの方へ誘導できてもあと一歩が出ない時には、「食後は歯磨きやらで忙しいですよ」「トイレ混雑しちゃうかもしれないですし…」みたいな感じで『楽』さをアピールすると動いてくれやすいです。

トイレ拒否あり(車いすの方編)

「〇〇さん、行きますよー」

どこに行くかは告げずやんわりとした口調で車いす操作を行います。

利用者さんが「どこに行くの?」と聞いてきたら、

「どこだと思います? ほら、見えて来ましたよ」

場所は言わずトイレの中まで入ります。

後は、「せっかくここまで来ましたし、ついでにトイレもすませちゃいましょう」、「パットの確認だけで良いので一回だけ立っていただけます?」とトイレ自体が主目的ではないと言うことを演出しつつ排泄介助を行なっていきます。

それでも拒否が強いのであれば職員二人対応で介助するのが無難です。

入浴拒否の利用者さんへの対応

高齢者の方に割と多いです。本人からすると面倒くさいし、待ち時間も寒いですので仕方がないことではありますが…介護士としてはなんとかせねばなりません。

「あっちですー」と②のトイレ誘導と同様、目的を告げずに脱衣所までお連れします。

風呂なんて嫌だと拒否が見られた際は、「すみません。〇〇さんの名前でお風呂の予約しちゃったんです。私を助けると思って今日だけお願いできますか?」と入浴する理由を利用者さんに持たせられると入浴してくれる確率がグッと上がります

脱衣室で服を脱ぎたがらない場合

「〇〇さん、お風呂入りましょう」

脱衣所までは来てくれたものの衣類を脱ぐのをしぶる方もいます。

その場合は、

「わかりました。じゃあ今日はシャワーだけでちゃちゃっとあがりましょう。特別ですよ?」

と伝え、お風呂の時間が短くて済むという部分を印象付けます。

風呂場に入ってしまえば大体の利用者さんが自ら浴槽に入りたいと気分を変えてくれます。

他には、「ご家族さんに頼まれたんですよ」みたいな感じでご家族さんの名前を出すと了承してくれる場合もあります。

食事で口が開かない

開口しない場合、自歯がない人限定なのですが「口の端からスプーンを入れる」と食べさせることができます。

人間の口はどんなに強く閉じても両端だはスプーンが入るくらいの余地ができてしまう構造になっているんです。

食べたくもないものを無理やり食べさせることは良い介護と言えませんが、栄養を摂れないと生命を維持できないのも現実なので。栄養価の高いもの、水分だけは摂った方が良いと私は考えています。

薬の拒否

拒薬だけはなかなか有効な手段がありません。

とれる方法は、『間を空けるて時間が少し経過してから再度声かけを行う』、『他の人に内服を変わってもらう』これくらいしか思いついません。

一度拒否モードに入ってしまうと相当難しいです。

※番外編

そもそも利用者さんを不穏にさせない雰囲気作りも大切です。

私の職場ではフロアーにレンタルのカラオケ機械が導入されているので、その中にある『にこにこ赤ちゃんの映像』『かわいい動物映像』『ラジオ体操』などを、「何だかフロアーがざわついているなぁ」と感じるた時によく流しています。

やはりかわいい子供と動物は最強です!

みんな笑顔になる。

私の担当しているフロアーは重度の認知症の方々なので上記のような対応をしています。

介護で声かけが上手くいかないという人は試してみてください!

拒否をされると心がすり減りますよね。

しかし自分の大切な時間を嫌な気分に取られる訳にはいきません!

「なぜ相手はそのような行動を取るのか」を知っておくのはストレスマネジメントに役立ちます。

 

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